アパレル販売職の採用業務を通して見えるあれやこれやについて書いてます。

〜アパレル採用担当の窓口から〜

アパレル販売職の採用業務を通して見えるあれやこれや

ユニクロ潜入の記事のためにだけ文春買ってる

今週は下請け工場についての内容でしたね。

bunshun.jp

 店舗潜入編を読んでた自分の感想としては、「そこで働くことが自分にとって不適切であれば逃げろ」ということでした。そこの見極めが下手だよね、なんか。大卒入社後1~2年で辞める子はそこの見極めができているんだと思うよ。もちろんそこを乗り越える子は続けられるし、しっかりキャリアアップしている。そこそこの大学を出てそこそこのビジョンを考えられる、そこそこ地頭の良い子たちが集まってきているからでしょうか、自分の人生が毀損される労働環境かどうか、疲労が溜まった頭でも判断能力があるのだと思います。(自分が見た限りではありますが。)

学校に行けなくなる程シフトを入れられることや、面接の際に無理と言ったはずの土日にシフトを入れられてしまうことがどれだけ理不尽なことか、若い人たちに伝えていかなければいけないなあと、自分なんかは思うのですが。

 

実は、自分の経験したファストってFRグループなんですよ。だから自分がそこでの仕事をしていた時のことを思い出しながら記事を読んでいます。

大学生が荷受け(商品の受け入れ業務。大型店や売り上げが良い店舗ほど、荷受け量が増えます)の仕事を「奴隷の仕事」と評していましたが、たしかに大きなパッキン(段ボール箱)があれだけあるとピラミッドの建築みたいだよな~と思ったり。(自分は大きな立体パズルだと思って楽しんでたフシがあります。)丸1日レジを任せるのはオペレーション下手くそか!と思ったり。(金銭授受はとても集中力の必要な作業なため、8時間ずっとというオペレーションを組む人はレジの仕事を軽んじているのでは、とすら思います。)

ファストの仕事って毎日お祭りの前日準備みたいなもので、マンパワーがとても大切です。だからこそ従業員のことを大切にしなきゃいけないのです。偉い人にはそれがわからんのですよ。

 

ちなみに自分は業務面より人間関係の煩わしさの方が大きかったかも、です。2クラス分くらい、そこそこ人数が集まるとスクールカーストを作りたがる奴が出てくるんですよ…。ここは学校じゃねえ!職場だ!当事者たちは無自覚なだけにタチが悪いものです。(ちなみに年代は関係ない)

 

まあ、その、なんというか、一概にブラックと言い切れない部分はあるよ、という話です。(どうしたって週刊誌の記事にはバイアスがかかりがちですので…)それを乗り越えられる人もいる、ということも判断材料に入れて欲しいです。なぜ乗り越えられたのかは、もともとの能力が高かったり、きちんと話し合って権利を勝ち取ったり(、スクールカースト上位者であったり)と、いろいろです。

 

企業から乱暴に扱われることのないよう、労働契約はちゃんとしましょう。替わりはいくらでもいる、という言葉がありますが、替わりの企業はいくらでもある、と我々労働者も言うべきです。

自分の職能と引き換えに給料を得るということにもっと堂々としていればいい、そう思います。