アパレル販売職で新卒採用が増える理由
アパレル販売職は基本的には通年採用です。
それも多くはポテンシャル採用。
最初から一定の職務遂行能力を求められるのはハイブランドや高給の派遣くらいです。
門戸が広い職種なのです。
ところが近年、アパレル業界では高校新卒採用に取り組んでいる企業が増えています。
もともとプロパー採用として専・短・4大新卒採用を行ってはいるのですが、販売分野のあまりの人材不足感に高校新卒者からの採用も視野に入れるようになりました。
通年採用では人材不足を埋められなくなっているのです。
また、高校新卒者という、あまり多くの価値観に晒されていない層に研修等で教育を施す方が、企業にとって効率が良いという側面もあります。
こちらの記事のコメント欄も含め、新卒一括採用に対して「海外ではそんなもんねえよ」みたいな意見が散見されますが、だから何?ってくらい現場の空気はピリピリしてます。
我々の業界以外でも人材不足で危機感を持っているところはそうでしょう。
ですが、ウエメセで「ぼくがかんがえるせいろん」を吐いたところで何もならない。
既存のスタッフのことも考えて採用活動を行わないといけないのです。
ネームバリューのある企業が新卒一括採用をやめる理由は、大学新卒者の数がこれから減っていく、というのが一因です。
数が減り取り合いになるので、そこへの採用コストも吊り上がっていきます。
企業のブランド力を資本として通年採用に切り替える方がコストはかかりません。
いいよね、企業のブランド力!
アパレルメーカーは商品のブランド力を上げることに必死すぎたのかもしれません。
速やかに、働く場としてのブランド力を上げることにも尽力して欲しいなと思います。