アパレル販売職の採用業務を通して見えるあれやこれやについて書いてます。

〜アパレル採用担当の窓口から〜

アパレル販売職の採用業務を通して見えるあれやこれや

コミュニケーション能力とアパレル販売職①

最近、弊社で現場のことを話す時に聞こえてくる「コミュニケーションを取っていない(から店がうまくまわってない)」という文言。ここでの「コミュニケーション」って一体どんなことなのかをコミュ障の自分が考えてみたいと思います。

そもそも「コミュニケーション」って何でしょ?今更ですが、外来語はニュアンス優先だったりするから、ふわっとしか説明出来ない人は多いのではないでしょうか。

 

「さまざまな情報内容を、さまざまな手段で、伝え合うこと」

[三省堂辞書サイト]10分でわかる「コミュニケーション」

 

なるほど、相互に情報を伝えるということをコミュニケーションと呼ぶのですね。となると「コミュニケーションを取っていない」ということは情報を伝えあっていないということになります。

ですが、売場で必要な最低限の情報は朝礼等で伝達事項として伝えられているのではないでしょうか。連絡ノート等のリマインダーも用意されているはずです。ということは仕事に関する情報の伝達だけでは不足していることになります。

仕事に関すること以外の情報とは、はたして。

 

店がうまくまわっていない状況は概ね人間関係のことが多いです。ささやかな人間らしい感情、例えば「なぜあの人は週末休みなのに私は出勤しなくてはいけないのか」とか「あいつより俺の方が仕事してるのに、なんであいつの方が評価が高いのか」とか、そういったものからスタッフ間にすれ違いが生まれ、ネガティブなモードになっていくのです。そして不思議なことに勝手にネガティブなモードになっているのにその理由をきちんと説明しないのです。なんならモチベダウンにともなって、業務上必要なことも伝えなくなったりします。ディスコミュニケーションです。

 

わたくし思うのですが、仕事さえちゃんとしてればいいじゃないですか、お給料をいただいてるのだから。スタッフ同士で仲良くする必要を感じませんし(最低限の礼儀とリスペクトは必要だと思います)、理不尽に感じることはその都度表明して、納得のいく説明をお願いしたらいい。でも世の中はどうやらそうではないらしい。仕事の成果を出すための意思より、その場その場の感情論が場を支配する時があるようなのです。

実際いましたよ、つかれたー、足いたい―、なんかイライラするー、と逐一お伝えくださる方。また、スクールカーストを作りたい方もいらっしゃいますし、そんなに業務内容的に接点のない人に披露宴用のVTR出演を依頼する方もいます。

どうにも、職場で発生する人間らしい感情や行為を伝え合うことがある程度必要みたいです。いわゆる「潤滑油」というものですね。

それが「取るべきコミュニケーション」と言われるもののようです。

 

 自分なんかは支払われる賃金に見合う仕事してればいいじゃん、と考える人間なので、この風潮がある限りコミュ障を自称し続けると思います。自分のこと別に職場で話したくないよ。人権意識とビジネスマインドさえあればいいよ…。「コミュニケーションを取っていない(から店がうまくまわってない)」と言われてもあたい困っちゃう><

 

本来、今回のブログはコミュ障でもアパレル販売のお仕事ができるよ!ということを書きたかったのですが、どうしてこうなった。

次回、接客に関するコミュニケーションについて書こうと思います。